
「専門的な仕事をしているけれど、入札参加資格まで取る必要があるのだろうか?」「手続きが複雑そうで、なかなか一歩が踏み出せない」とお考えの方は、いませんか?
この度、弊所に東京都の入札参加資格申請をご依頼いただいた(株)渋谷マリン販売さまが、無事、東京都の入札参加資格を取得されました。
同社は、東京都葛飾区で船舶の販売・修繕を手がける会社です。中でも主力は船のエンジン(機関)の修理。担い手が年々減っている専門性の高い分野で、口コミだけで依頼が途切れないという、まさに「腕一本」で信頼を築いてきた会社です。
今回は、お忙しい中お時間をいただき、渋谷マリン販売の渋谷社長にインタビューを実施。「現在の業務内容」「事業を引き継いだ当時のご苦労とターニングポイント」「東京都の入札参加資格を取得した理由」「これから入札参加資格の取得を検討している方へのアドバイス」など、貴重なお話を伺うことができました。
東京都の入札参加資格取得をお考えの方や、「自社のような専門業種でも入札資格は必要なのか」と迷っている方は、ぜひ、インタビューを参考にしていただければと思います(ご本人の了承を得て、記事を公開しています)。
インタビュアー:行政書士法人スマートサイド(横内)
| お客さま情報 | 詳細 |
|---|---|
| 企業名 | 株式会社渋谷マリン販売 |
| 取材対象者 | 渋谷社長 |
| 本店所在地 | 東京都葛飾区 |
| 主な業種 | 船舶の販売・修繕(船舶エンジンの修理) |
| 取得業種 | 013:船舶・航空機 |
現在の業務の内容について
―本日は、お忙しい中、インタビューのお時間をいただき、誠にありがとうございます。まずは、渋谷マリン販売さまの現在の業務内容について、お聞かせいただけますでしょうか?
はい。弊社のメインの業務は、船の機関、つまりエンジンの修理です。

―船のエンジンの修理なのですね。東京都の入札では、船舶を「20トン以上」と「20トン未満」で分けていますが、やはり大きさによってエンジンや仕事の内容は大きく異なるのでしょうか?
貨物船やタンカーのような大型の船になると、エンジンの仕様はまったく違うものになります。一方で、「高速型」と呼ばれるような小型の船のエンジンであれば、基本的な部分は大体共通しています。
また、船の大きさによって、受ける検査の方式も変わってきます。そういった違いがあるので、20トンという線引きは業界としても分かりやすい区分だと思います。
―御社では、主にどちらの船を扱っていらっしゃるのですか?
20トン以上の大きな船の仕事を、弊社が直接お受けすることはあまりありません。主に扱っているのは、20トン未満の小型の船のエンジンです。レジャー用のボートなども、ご依頼があれば対応しています。
―現在、どのような体制でお仕事をされているのでしょうか?
現場の人間を含めて、3名ほどの少数体制で仕事をしています。お客さまは、主に昔からお付き合いのある、船が好きな個人のお客さまが多いです。そのほかに、官公庁のお仕事もあります。法人のお客さまは、それほど多くはありません。
エリアとしては、関東のお客さまが中心です。
担い手が減り続ける「船の修理」という仕事
―造船や船舶の修理というのは、なかなか珍しいお仕事だと思います。業界の状況はいかがでしょうか?
特にエンジンについては、手がける人がだいぶ減ってきていると感じます。原因としては、高齢化に加えて、船のエンジンの仕事は、部品が重かったり、作業場所が狭かったり、夏は暑く、冬は寒かったりと、決して楽な仕事ではありません。そういった厳しい環境もあって、やる人が少なくなっているのだと思います。

事業を引き継いだ当時の苦労とターニングポイント
―少し話は変わりますが、会社を立ち上げた当時のご苦労や、ここまで来るのに大変だったこと、思い出深い出来事などがあれば教えていただけますか?
私がこの仕事を始めた頃は、父が小規模に事業を営んでいたのですが、その事業が立ち行かなくなってしまいまして。いわば「代打」のような形で、私が引き継ぐことになりました。その頃が、一番大変だったと思います。
―突然、事業を引き継ぐことになったのですね。その後、何か転機となるような出来事はありましたか?
はい。ある官公庁の船に、前任の業者さんが新しいエンジンを納めたのですが、それがうまく機能しなかったんです。造船所をはじめ、いろいろなところから厳しい声が上がっていて……。そこで弊社に話が回ってきたのですが、私にはなんとなく「こうすれば直る」というイメージがついていたので、そのエンジンをきちんと走らせることができました。
そこから、「あいつ、なかなかやるじゃないか」という感じで、少しずつ仕事を任せてもらえるようになったんです。今振り返ると、あれがターニングポイントだったと思います。
東京都の入札参加資格を取得するきっかけ
―それでは、今回、東京都の入札参加資格を取得しようと思われたのは、なぜですか?
これまで一緒にお仕事をしてきた取引先が、ある事情で、入札に参加できない状況になってしまったんです。
そこで、「弊社が入札に参加できるようにしよう」となりました。いわば、取引先の状況に左右されることなく、自社で直接入札に参加できる体制を整えておくことが大切だと考えるようになったのです。
それが、今回、東京都の入札参加資格を取得しようと思った大きな理由です。
行政書士法人スマートサイドへのご依頼について
―弊所に手続きをご依頼いただいたのは、どのようなことがきっかけだったのでしょうか?
日頃からお世話になっている取引先の方が、インターネットをいろいろと調べてくださって、「自分たちで手続きをするよりかは、こういうところに相談した方がいいよ」と、スマートサイドさんを教えてくれたんです。
おかげで、本当に助かりました。自分では絶対にできなかったと思います。入札参加資格の手続きは難しいですし、やはり専門知識が必要だと実感しました。
今後の展望
―将来的には、どのような会社にしていきたいとお考えですか?3年後、5年後の目標などがあれば教えていただけますか?
何かあったときには、いつでも弊社で直接仕事を受けられるようにしておきたい、というのが一番です。今のところ、ありがたいことに、次から次へと、お仕事のご依頼をいただいている状況です。「あそこならやってくれるよ」と、お客さま同士で弊社を紹介してくださることも多いんです。
弊社に回ってくるのは、他では手に負えないような難しい案件が多いのですが、そういったご依頼が、口コミでどんどん入ってくるという状況です。
インターネットを使った集客や宣伝は、まったくしていませんので、それでもご依頼が途切れないのは、本当にありがたいことだと思っています。
東京都の入札参加資格の取得を検討中の方へのメッセージ
―最後の質問になりますが、これから入札参加資格の取得を検討している方に向けて、社長なりのアドバイスがあれば教えていただけますか?
入札参加資格は、「お守り」のように持っておいた方がいいと思います。
―「お守り」ですか。
はい。入札参加資格を持っているということは、行政と直接お取引ができる「窓口」を持っているということです。
普段は取引先と協力しながら仕事をしていても、何かあったときに「自社で直接受注する」という選択肢を持っていることは、会社にとって大きな安心材料になります。どうしても「入札案件を自分で取りたい」という気持ちもありますが、「いざというときに自分の力で動ける手段がある」というのが、とても心強いことだと思っています。

そういう意味で、弊社にとって入札参加資格は、まさに「お守り」になっています。入札参加資格は、絶対に持っておいた方がいいと思います。
―ありがとうございます。本日は、貴重なお時間をいただきまして、誠にありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。無事に入札参加資格を取得できて、本当によかったです。
(あとがき)
株式会社渋谷マリン販売の渋谷社長のインタビューはいかがでしたか?
担い手が減り続ける船舶エンジンの修理という分野で、ホームページなどでの宣伝を一切行わず、口コミだけで依頼が途切れない――。その背景には、
- 事業を「代打」として引き継いだ、厳しい状況からのスタート
- 他の業者が直せなかったエンジンを走らせ、技術力で信頼を勝ち取ったターニングポイント
- 「あそこならやってくれる」と、お客さまから紹介が続く確かな腕
がありました。
また、渋谷社長は、入札参加資格を「お守り」と表現されました。すぐに入札に参加する予定がなくても、資格を持っておくことで、取引先の状況に左右されず、いざというときに自社で直接、公共案件を受注できる選択肢を持つことができます。専門性の高い事業者さまにとって、入札参加資格は「会社を守る備え」になるということを、改めて教えていただいたインタビューでした。
東京都の入札参加資格の取得をお考えの皆さまにとって、このインタビューが参考になれば幸いです。


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