- 「122:検査業務」の入札参加資格を取得したい
- 「122」のうち「06:臨床検査」「07:集団検診」が必要
- 東京都から入札資格を持つように言われている
という「医療法人」の方は、いらっしゃいませんか?
弊所は、東京都の入札参加資格の申請手続きを業務としている行政書士法人です。「入札」と聞くと、「公共工事」というイメージを持つ人も多いかもしれませんが、実は、医療法人を対象にした「検査業務」や「医事業務」「医薬品・診療材料・介護用品」「医療用機械器具」といった分野に関する入札案件もあります。
このページでは、まったくの知識ゼロの人を対象に、どうやったら医療法人が東京都の入札参加資格を取得することができるのか?について、詳しく解説していきたいと思います。
医療法人が必要とする東京都の入札資格
東京都電子調達システムを検索すると、東京都の入札に関するさまざまな情報を見ることができます。
その中にある『「入札情報サービス」>「競争入札参加資格者名簿」』のページで、「医療法人」を検索すると、30近くの医療法人が東京都の入札参加資格を取得していることがわかります。
そのほとんどが、「122:検査業務」を取得しています。
営業種目 | 取扱品目 | |
---|---|---|
122:検査業務 |
|
|
営業種目「122:検査業務」の中には、取扱品目として「06:臨床検査」「07:集団検診」「13放射線測定等業務(人体)」「14ストレスチェック(精神保健相談を含む)」といったような、医療に関する項目がたくさん設けられています。
また、上記の営業品目・取扱品目に限定して「入札(見積)経過調書」の案件検索を行ったところ、以下のような検査業務の入札が実際に行われていたことがわかります。
局名 | 件名 | |
---|---|---|
財務局 | 東京都教育委員会職員健康診断の委託(単価契約) | |
警視庁 | 大腸検診業務委託単価契約 | |
婦人科検診(C地区)業務委託年間単価契約 | ||
婦人科検診(B地区)業務委託年間単価契約 | ||
婦人科検診(A地区)業務委託年間単価契約 | ||
情報機器作業健診・眼科健診業務委託単価契約 | ||
大腸検診業務委託単価契約 | ||
腹部超音波検診業務委託単価契約 | ||
東京消防庁 | 心電図検査ほか5点の検査委託(単価契約) | |
身体検査・検診等ほか10点の検査業務委託(単価契約) | ||
心電図検査ほか5点の検査委託(単価契約) | ||
抗体価検査ほか5点のワクチン接種委託(単価契約) | ||
福祉局 | 腰痛・けい肩腕健康診断の委託(単価契約) | |
腰痛・けい肩腕健康診断の委託(単価契約)(その2) | ||
保険医療局 | 保健所のメンタルヘルス対策に係る相談等業務委託 | |
東京都立南多摩看護専門学校学生健康診断業務委託(単価契約) | ||
東京都立青梅看護専門学校学生健康診断業務委託(単価契約) | ||
東京都立府中看護専門学校学生健康診断業務委託(単価契約) | ||
東京都立荏原看護専門学校学生健康診断業務委託(単価契約) | ||
東京都立板橋看護専門学校学生健康診断業務委託(単価契約) | ||
東京都立広尾看護専門学校学生健康診断業務委託(単価契約) | ||
東京都立北多摩看護専門学校学生健康診断業務委託(単価契約) |
医療法人が東京都の入札資格を取得するには?
それでは、実際に御社が東京都の入札参加資格を取得して、上記のような入札案件に参加するには、どのようにすればよいのでしょうか?
医療法人が東京都の入札参加資格を取得するには、以下のステップが必要です。これらは、「医療法人だから…」という特別なものではなく、「東京都の入札参加資格を取得するために必要な手続きである」とお考えください。
1.電子証明書+ICカードの購入
東京都の入札参加資格を取得するには、「東京都電子調達システム」というインターネット上のホームページにログインし、電子申請を行う必要があります。
この電子申請を行う際に必要なのが、電子証明書とICカードリーダです。電子証明書やICカードリーダは、ビックカメラやAmazonから購入するものではなく、「電子入札コアシステム対応の民間認証局」から購入する必要があります。
なお、他の県と違って、東京都では郵送(紙)申請を受け付けておらず、電子申請が必須となります。そのため、電子申請を行うための「電子証明書」や「ICカードリーダ」は、必ず、準備しなければなりません。電子証明書やパソコンの環境設定について、詳しく知りたい方は、以下のページを参考にしてください(「電子証明書の代行取得・パソコンの訪問設定サービスのご案内」)。
2.パソコンの環境設定
電子証明書やICカードリーダを購入すれば、直ちに、東京都の入札参加資格を申請できるか?というと、そうではありません。
- 購入した電子証明書やICカードリーダを、パソコンで使用できるようにするための各種ソフトのインストール
- 東京都電子調達システムを利用するための「信頼済みサイトへの登録」や「ポップアップブロックの例外設定」といた設定
- 会社情報を東京都電子調達システムに登録するための、電子証明書の登録手続き
を行わないと、東京都電子調達システムにログインすることができません。また、パソコンの設定をうまく行っていないと、「画面が先に進まない、エラーが表示される」といったことになりますので、注意が必要です。
3.電子調達システムから入札参加資格の申請
パソコンの設定が整ったら、いよいよ東京都電子調達システムにログインし、申請手続きを行います。申請の際には、
- 「122:検査業務」の売上高
- 「06:臨床検査」「07:集団検診」の売上高
- 従業員の人数
- 納税状況
- 社会保険の加入状況(記号番号)
- 過去の契約実績
など、さまざまな事項を入力しなければなりません。
また、
- 登記簿謄本
- 財務諸表
の2点を電子送付しなければなりませんので、事前に用意しておくとよいでしょう。
以上の手続きを経ることによって、東京都の入札参加資格を取得することができるようになります。
医療法人が知っておくべき、格付と発注標準金額
東京都の入札参加資格を取得すると、「受付票」の他、「資格審査結果通知書」を東京都電子調達システムからダウンロードすることができます。
「受付票」は、東京都の入札参加資格を取得していることの証になるものですので、該当箇所に代表者印を押印し、裏面に印鑑証明書を添付のうえ、保管しておく必要があります。
「資格審査結果通知書」には、「A」「B」「C」といった「等級」が記載されています。この等級によって、おおまかな発注標準金額が設定されています。「122:検査業務」の等級ごとの発注標準金額は、以下の通りです。
等級 | 発注標準金額(税込) | |
---|---|---|
A |
3000万円以上 |
|
B | 1000万円以上3000万円未満 | |
C | 1000万円未満 |
個別具体的な等級の格付方法は、以下のページで詳細に解説していますので、以下のページを参考にしてください(「東京都入札参加資格(物品・委託等)の格付け方法/専門家による詳細解説」)
また、セミナー動画のなかでも、詳しく解説していますので、動画で理解したい方は、下記ページも参考にしてみてください(「東京都入札参加資格申請(物品・委託)の概要」)。
なお、たとえば、等級が「C」だからといって、2000万円程度の案件にまったく入札できないか?というと、そうでもないようです。
以下の文章は、実際に東京都から発注された案件に記載されている申請要件です。
希望申請要件 | 営業種目「122:検査業務」の「B」または「C」の等級に格付されていること |
---|
この発注案件では、「B」または「C」の等級に格付されていると、入札に参加することができます。一方で、「A」の等級に格付されている医療法人は、この入札案件に参加することができません。
このように、等級および格付は、一概に、「Aだから有利、Cだと不利」とう関係にないようです。
東京都入札参加資格を取得したい医療法人の人へ
実際に、東京都の入札に参加するイメージは、湧いてきましたか?
一言で、「東京都の入札参加資格を取得したい」と言っても、やらなければならないことは、山ほどあります。
- 手引きやマニュアルの検索、ダウンロード、プリントアウト
- 電子証明書の購入申込や受取
- パソコンの環境設定
- 電子調達システムへのログインおよび電子証明書の登録
- 入札参加資格申請に必要な謄本の取得
- 東京都電子調達システムを利用した電子送信
- 承認または否承認の確認
- 受付票や資格審査結果通知書のプリントアウト
といったように、数え上げたらきりがありません。
私たち行政書士法人スマートサイドは、東京都入札参加資格申請の専門家として、数多くの法人の申請手続きを代行してきた実績があります。
例えば、
電子証明書やICカードの購入申込や受取は、御社に代わって、弊所が手続きさせて頂くことができます。また、パソコンの環境設定も、実際に御社にお伺いして、設定することが可能です。
入札参加資格の申請はもちろんのこと、申請の際に必要な登記簿謄本の取得、入力事項の確認、申請後の承認・否承認の確認に至るまで、すべてを御社に代わっておこなうことができます。
冒頭にお話しした通り、すでに、30近くの医療法人が東京都の入札参加資格「122:検査業務」を持っています。なにも知識のない人がゼロから資格を取得しようとすると、思いのほか時間が掛かったり、途中で投げ出したくなったり、なにがなんだかわからなくなったりと、時間と労力がかかるばかりです。
すこしでも早く、楽に東京都の検査業務の入札に参加したいのであれば、ぜひ、手続きを私たちのような専門家にご依頼ください。行政書士法人スマートサイドでは、ご希望者のために、1時間11,000円の有料相談を実施しています。
はじめてでよくわからないという方は、ぜひ、有料相談をお申込みください。全体の流れや必要事項について、丁寧にご説明させて頂きます。それでは、みなさんからのご連絡を心よりお待ちしております。